『moke(s)とは。町田直隆とは。』by 海北 大輔

mokesライブインフォメーション

moke(s)1stアルバム完成に寄せて、moke(s)への想いをベースの海北大輔が書いてくれたので以下掲載致します。

『moke(s)とは。町田直隆とは。』by 海北 大輔

LOST IN TIMEを組むまで、自分はあくまで「ベーシスト」でした。もちろん曲は書いていたし、コーラスもやってはいたけれど。

どっちかと言うとTHE BLUE HEARTSの真島さんやBOφWYの布袋さん、JUDY AND MARYの恩田さんみたいな立ち位置で、世に出たいなって思ってた。

そんな風に、自分が歌うよりも歌う誰かの横でベースを弾く事で、バンドの楽しさを覚えた少年時代でした。

結局そう思いつつも前のバンドが空中分解して、こうなったら自分で歌おう!と決意し始動したLOST IN TIMEの歴史は、僕の「ボーカリスト」としての歴史でもあるわけです。

そんな自分が、心からリスペクトするボーカリストが、同世代に数人います。町田直隆くんはその中の一人で。

BUNGEE JUMP FESTIVAL以降、ソロ中心の活動に終始していた町田くんと、2014年にセッションをする機会がありました。

彼の歌に触れ、その横でベースを弾き倒す中で、若い頃の自分の純粋なバンドの楽しさと久しぶりに再会したような、そんな気持ちになりました。

町田くん自身も、手応えを感じたらしく「定期的にライブ演りたいね」と。

moke(s)はこうして始まりました。

岡山くん(元andymori)が去り小寺くん(元椿屋四重奏)がやって来た事で、より一層バンドの色やスタンスが固まって来たように思います。90年代、ただただ憧れの対象だったあの頃のオルタナティヴなサウンドを、40前後のおっさん達が純粋に楽しんで鳴らして歌う。いつしかそんなバンドになって来ました。

そして僕にとって、このバンドのコンセプトはもう一つ存在しています。

「ボーカリスト町田直隆の、世の中への再定義・再提示」です。

自分もボーカリストである上で、彼から受けた刺激や影響は決して小さくなく、今も現役で歌い続けている身として改めて、町田くんの歌から学ばせてもらっています。

今作は全てのボーカルディレクションを私海北が担当させて頂きました。

最近のLOST IN TIMEの歌のコンディションが抜群に良い(自分で言うか)のは、町田くんとの切磋琢磨も大きな理由の一つです。ロストも手を抜く気なんてこれっぽちもないですからね。学べるものは片っ端から学びますよ笑。

そんな海北が今回自信を持って皆さんにお勧めし、紹介したい「現役」のボーカリストが、町田直隆です。moke(s)のサウンドと歌に触れる事で、彼のポテンシャル、スキル、エモーションに一人でも多くの方が出会い、また再会して欲しいと切に願っています。

LOST IN TIME共々、応援よろしくお願い致します。

海北 大輔

LOST IN TIME Ba,Vo,Pf / moke(s) Ba,Cho